La Primavera ( ラ・プリマヴェーラ ) 

        
      ひかりのたねしあわせをはこんで  の執筆によせて  
                              2011.10.10 明窓出版より発刊


    
      みどりのじゅうたんに きいろのたんぽぽ

      だいすきなおひさまにむかって ちっちゃな両手をいっぱいにひろげていた 
      とおい日の春の野原
   
      あの日から 一歩一歩と 歩み続けるこの道が こころの野原が
      みなさんとつながっていることを いつも想います

      ゆたかな自然の恵みあふれる 北海道の地に生を受けたわたしは
      5歳のときに おどることとであいました

      おどることは 生きることそのもの 
      とてもとてもたいせつなたからものとなりました

      あの日からずっと 結ばれてきた 花とわたし おどること        

         この星のうえでみあげる空                        
             あなたは どんな空がすきですか  ?     

              この星のうえに咲くお花        
                 あなたは どんなお花がすきですか ?     

            この星のうえで感じるひかり 風 音       

              あなたは あなたのいのちがすきですか ?            
                      あなたのからだがすきですか ?     

           みえないこころを あなたの想いをあらわしてくれる 
                 この手を この足を このからだを愛していますか  ?


      この星に舞い降りてきたわたしたちはみんな みんな
      60兆個もの細胞 ひかりのたねを
      いのち からだ としてお預けいただきました


      朝 目覚めてから 夜 眠りにつくまで
      わたしたちはいつも こころを想いを このからだにあらわしています

      こころとからだは どんなときにも
      互いに互いを支えあい 助けあい いのちは運ばれてゆきますが
 
      こころの辛さは からだの辛さになり
      からだの辛さは こころの辛さになり
      ときに こころとからだは 本来の調和を乱してしまいます

      美しい笑顔を忘れてしまうほどに 涙でいっぱいのおともだちが
      あなたのすぐそばにもいらっしゃるかもしれません


        ありがとうのたね 
           ごめんねのたね   よろこびのたね
                          しあわせのたね

              苦しみやかなしみを乗り越えてゆくためのたね

                    ゆめのたね 
                       愛のたね

 
      だれかのこころの野原に咲いた ひかりのお花が そのたねを風にのせ
      みんなのこころの野原に ひかりのお花が咲いてゆく

      そのために わたしたちは いまここにいます

           あなたのお花が咲きますように
              あなたの笑顔が咲きますように

      この星の 世界中の あなたの平和をお祈りし この本を贈ります

    
                   ちいさな春の野原から 愛こめて
                                      
La Primavera
                                                
                                              宮下 和江